男性の頭

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 頭を描くときは、ボールと顔面平面に目印をつけることから始めます。そのためには、ボールも顔面平面も細かく分けて考えないといけません。あなたがどれほどたくさん絵を描いてきたとしても、どんなにベテランの大工でも板を切る前には必ず寸法を測るように、いくら絵を描いても、どんなに熟練しても、どんなに目が肥えても、必ず頭を正しく作図することから始めなければなりません。このように、顔と頭を作図するには、寸法の目印をつけなければならないのです。当て勘が一回当たったとしても、そこには間違いがたくさんあるものです。

 顔を作図する上で最も重要な目印は、鼻筋のすぐ上、すなわち眉間みけんのあたりです。ここはいつも一定で、鼻のたて線と眉のよこ線によって特定できます。ボールで考えるならば、ここは「赤道」と「本初子午線」、すなわちボールをたてと横に半分に切る2本の線が交わる点が眉間にあたります。ほかすべての寸法を測るときは、この点を基準にして始めます。この点から頭頂部中央までの約半分の高さに生え際があり、自動的におでこの広さがわかります。鼻の先から眉までの距離は、平均的にはおでこの高さに等しいので、すでに特定した眉間からおでこと同じ長さだけ下に落とせば、鼻の長さがわかります。さらに同じ長さを下に測れば、あご先の位置がわかります。なぜなら、あご先から鼻の付け根までの距離は、鼻の付け根から眉毛までの距離と等しく、さらには眉毛から生え際までの距離も等しいからです。つまり、顔の中央線に沿って、1つ、2つ、3つのスペースで、すべて等しくなっているのです。図3と図4を見てください。紙と鉛筆を持って、そこに描いてある頭をあらゆる方向にかたむけて描いてみましょう。この時間が、あなたにとって最初の本格的な研究期間となることでしょう。今からやることが、これからのあなたの行動すべてに影響するのです。図4を見れば、どのように顔のパーツを配置するかイメージすることができます。顔のパーツそのものよりも、その配置が重要です。この段階では、顔のパーツの細部(ディテール)が正しいかどうかはあまり重要ではありません。視点をどこに決めても、顔の両側で一致するように、顔のパーツを作図線に収めてあげましょう。

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