男性の頭─解剖学が必要な理由

図31. さまざまな年齢の顔を描く

やせ細った筋肉のフォルムや、その間にできるシワを描き加えることで、簡単に顔を老けさせることができます。頬骨（ほおぼね）や下あごの角、あご先の骨などは、歳をとるにつれてよりはっきりとしてきます。鼻と耳の軟骨は、年をとるにつれて大きくなるようです。主な変化は、頬（ほお）や目と口の周りで起こります。また、あご先の左右と、下あごのラインの肉がたるんできます。目の下がたるんで、目尻には深いシワができます。唇は薄くなり、内側に入り込むため、上唇と下唇の間の線は直線的になる傾向があります。口角からあご先の横にかけて線ができます。まぶたの上の皮フが垂れ下がり、眉は鼻筋に向かって内側に下がっているように見えます。額（ひたい）と眉間（みけん）には、深いシワが何本かできます。これらは、強調しすぎないようにするために、目立たなく描くこともあります。もちろん、髪の薄さの程度はさまざまで、生え際は上にあったり下にあったりしますし、頭頂部の髪もかなり薄くなったりします。しかし、同じ基本構造から頭を描きます。

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