男性の頭
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図4. 中央線を決める
顔のパーツの場所には気をつけて
ボールと顔面平面がよく描けていて、作図線によってうまく分割できていれば、顔のパーツの配置にそれほど苦労することはありません。しかし、顔のパーツは、正確に配置されなかったり、頭全体に引いてある作図線から外れたりたりすれば、うまく馴染まないことを分かっておいた方がいいです。どんな絵描きでも、作図の際にはある程度の苦労は覚悟しなければならないので気を落とさないように。ビルや車、他の立体物と同じように、どんな頭でも作図が必要なのです。2次元の表面に3次元の物体をどう作図するか、それが絵描きの仕事なのです。私たちは、描くものの全体像を考え、特定の視点からはどんな寸法に見えるかを考えなければなりません。そのためには、知識と勉強が必要です。ですが、そのような知識は、他の分野で必要とされるものと比べれば、さほど難しいものではありません。どんなに優れた才能があっても、知識があって初めて才能が発揮されるのです。その知識探しが楽しいと思えれば、半分は勝ったようなものです。作図は心配しなくても、練習すればできるようになります。
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