男性の頭

p. 18
 次にこの本で作業するときは、骨格を簡略化した図5をご覧ください。骨格の細部はあまり重要ではありませんが、全体の形は何にもまして重要です。その中で、眼窩がんかの位置は、中央線の両側に注意して配置しなければなりません。頬骨ほおぼねをお互い中央線の反対側に置きます。鼻筋は、上部が中央線にくっついていて、下部も中央線から伸びていなければなりません。エラ(下顎角、下あごの角)の位置を決め、下あごのラインはあご先に下ろします。頭は全て、すべての顔のパーツが中央線上でつり合うように作図しなければなりません。図6では、実際の外観と骨の配置をより詳しく説明しています。この図から、頭の全体の構造を自分がどれだけ意識できているかを気にしてみてください。私自身、描いている線は輪郭線ではなく、実際に手でなでることができるような、立体的な形のフチであるという感覚になるよう心がけています。そこに描いてある頭を実際に両手で持ち上げることができて、後ろも前も同じように立体的だと感じられるでしょうか。それが、今私たちが取り組んでいることです。

p. 18

画像
画像

ページ移動:ボックスにページ番号を入力
[移動先URL] https://sohachi8.com/head-hands/page.html
※Enterキーだと反応しません。
ボタンを押してください