男性の頭

リズム

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 デッサンにおけるリズムとは感じるものです。リズムはデザインと密接に関連していなければなりませんし、どんな頭にもデザインがあります。ある線が別の線と連携したり、対立したりと、そこにある線同士の流れというものがあります。リズムとはデッサンにおける自由、すなわち自由に形を表現するということです。その形は細かいところまでこだわられたものではありませんが、調和がとれています。リズムとは、目で見るよりも脳で見て手を動かすことであり、ものの見た目より、ものの感覚なのです。ゴルフのクラブと同じように、デッサンでもリズムは練習すれば身につきます。どうすれば身につくかは誰も教えてくれませんが、意識することで、そこにあるリズムを認識できるようになるのです。  

 デッサンにおけるリズムを説明するためにひとまず、絵描きがとある物体全体を単純化して得た形を感じ取りながら、その一部を描いているとしましょう。鉛筆が紙の上に落ちる前に、彼の手が紙の上で揺れているのが見えると思います。彼は線を引く前に、その線を感じているのです。たしかに、勢いを表現する効果のあるブロック感に曲線は反することがあるので、リズムは必ずしも曲線である必要はありません。また、リズムは最も効果的な場所におけばアクセントになることがありますし、ある形を綿密に調べたディテール(細部)というよりかは、むしろ形をおぼろげにほのめかすものです。繰り返して言いますが、絵描きたちはカメラの数歩先を歩んでいます。というのも、カメラは詳細な事実を記録するには違いないですが、写真を撮る前にあらかじめリズムをお膳立てしておかなければ、このとらえどころのない性質(すなわちリズム)を記録することができないからです。見ている人は、たとえリズムとは何かを言葉では説明できなくても、あなたの描いた作品にリズムを感じることができます。もっとも、リズムを感じる手書き文字もあれば、窮屈で、ぎこちなく、走り回るような文字もあるということもありますが。

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