男性の頭
標準的な頭
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頭は当然ながら、人によって寸法や比率(プロポーション)が異なります。しかし、どんな絵描きも、平均をとったり単純化したりした頭の比率を、基本の寸法として心に刻んでおくことが最も有効であるとわかるでしょう。頭の正面図は、よこが3単位、たてが3.5単位の長方形にうまく収まります。この寸法(スケール)では、左右の耳の先に少し空白ができます。この単位を半分に割ったものを使えば目と鼻の位置が決まり、さらに口の位置を決めるのにも役立ちます。また、目のラインは、頭全体のたて半分の位置にあり、実際の顔はかなりの割合でこの平均に近いはずです。この単位測定の方法によって、髪の生え際と顔の正面3分割(おでこ、眉から鼻先、鼻先からあご先)の位置が決まります。また、横顔は長さが3.5単位の正方形に収まるようになっています。重要なのは比率です。
図18にあるように、この比率は多くの研究の末に完成したもので、シンプルで実用的、かつ使い勝手のよい寸法を求める声に応えたものです。この寸法は、ボールと顔面平面のアプローチに完璧にフィットしています。
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